ゴルフファンなら誰もが注目する桑木志帆プロのクラブセッティング。初優勝を飾ってから着実にキャリアを積み重ね、今や日本女子ゴルフ界の中心選手として活躍しています。彼女のプレースタイルを支えるクラブ選びには、どのようなこだわりがあるのでしょうか。この記事では、桑木プロの最新クラブセッティングを詳しく紹介しながら、一般ゴルファーが参考にできるポイントもお伝えします。
桑木志帆プロのプロフィール
桑木志帆プロは1998年生まれの27歳。東京都出身で、中学時代からゴルフを始め、アマチュア時代から頭角を現しました。2020年にプロテストに合格し、翌2021年からツアーに参戦。初年度こそ苦戦しましたが、2022年に初優勝を飾ると、その後は安定した成績を残しています。
経歴と主な成績
桑木プロの経歴を振り返ると、アマチュア時代から実力の高さが光っていました。高校時代には全国高校ゴルフ選手権で優勝。大学では日本学生ゴルフ選手権も制しています。プロ転向後は、2022年のデサントレディース東海クラシックで待望の初優勝。2023年には年間2勝を挙げ、賞金ランキングでもトップ10入りを果たしました。
2024年シーズンの活躍
2024年シーズンは、さらなる飛躍の年となりました。シーズン前半で早くも優勝を飾り、その後も安定したプレーで上位フィニッシュを重ねています。特に、アイアンショットの精度が向上し、グリーン上でのパッティングも安定感が増しました。これには、クラブセッティングの微調整が功を奏していると言われています。
桑木志帆プロの最新クラブセッティング
桑木プロは2025年現在、ブリヂストンと契約しており、ほぼ全てのクラブをブリヂストン製品で揃えています。パターのみ例外で、ピン製を使用しています。では、具体的なセッティングを見ていきましょう。
ドライバー:ブリヂストン Bリミテッド B1 LS
桑木プロが使用するドライバーは、ブリヂストンの最新モデル「Bリミテッド B1 LS」です。ロフト角は9.5度とやや立ち気味の設定で、シャフトには三菱ケミカル製のディアマナ DFを装着しています。このドライバーの特徴は、低スピンで飛距離を稼げる点。桑木プロの力強いスイングとの相性が抜群で、平均飛距離は260ヤードを超えています。
フェアウェイウッド:ブリヂストン B1ST
フェアウェイウッドは「B1ST」を3番(15度)と5番(18度)の2本使用しています。こちらも三菱ケミカル製のディアマナシリーズをシャフトに採用。特に3番ウッドは、ティーショットの選択肢としても重宝しているそうです。フェアウェイからでも高弾道で狙いやすく、桑木プロの攻めのゴルフを支える重要なクラブとなっています。
ユーティリティ:ブリヂストン B2HT ハイブリッド
ユーティリティは「B2HT ハイブリッド」の4番(22度)を使用。ロングアイアンの代わりとして、特にラフからのショットや風の強い日のアプローチに重宝しています。シャフトはフジクラ製のスピーダーNXを採用し、安定性を高めています。
アイアン:ブリヂストン 241CB
アイアンセットは「241CB」の5番から9番までを使用。以前は8年間同じモデルを使い続けていましたが、2024年シーズン途中からこの新モデルに変更しました。キャビティバックながらもマッスルバックに近い操作性を持ち、打感の良さと方向性の安定感を両立しています。シャフトには日本シャフト製のN.S.PRO MODUS3 TOUR 105を装着し、中弾道で風に強いショットを可能にしています。
ウェッジ:ブリヂストン BRM2
ウェッジは「BRM2」シリーズのピッチングウェッジ(46度)、サンドウェッジ(52度)、ロブウェッジ(58度)の3本を使用。特徴的なのは、バンスを極力抑えた設定にしている点です。これにより、様々なライからでも安定したアプローチが可能になっています。シャフトはアイアンと同じN.S.PRO MODUS3 TOUR 105を採用し、一貫性を持たせています。
パター:ピン PLD プロト
パターだけはブリヂストン製ではなく、ピンの「PLD プロト」を使用。ブレードタイプで、長さは33インチとやや短めに設定。グリップはスーパーストロークの細めのモデルを採用し、繊細なタッチを可能にしています。桑木プロはパターのフェース位置にこだわりがあり、ボールとの接点を常に意識しているそうです。
ボール:ブリヂストン ツアーB X
使用ボールは「ツアーB X」。スピン性能と飛距離のバランスが取れたモデルで、特にアプローチでのスピンコントロールに優れています。桑木プロは風の強い日でも安定したボール弾道を得られるとして、このボールを高く評価しています。
桑木プロのクラブ選びのこだわり
桑木プロのクラブ選びには、いくつかの明確なこだわりがあります。それらを詳しく見ていきましょう。
ドライバーへのこだわり
桑木プロは特にドライバーの調整に時間をかけています。ロフト角やフェース角の微調整を繰り返し、最適な弾道を追求。また、シャフトの硬さや重さにもこだわり、自身のスイングテンポに合わせた選択をしています。「ドライバーが調子良いと、全体的なプレーも安定する」と語るほど、第一打への信頼感を重視しています。
8年愛用したアイアンから新モデルへの変更
桑木プロは8年間同じアイアンを使い続けていましたが、2024年シーズン途中に新モデルへ変更しました。この決断には勇気が必要だったと語っています。新モデルは旧モデルの良さを残しつつも、ミスヒット時の許容度が高く、特に7番以上の番手で飛距離のばらつきが少なくなったとのこと。プロでも使い慣れたクラブから新しいものへの変更には慎重になるものですが、桑木プロは性能向上を優先しました。
バンスを極力なくしたウェッジの特徴
桑木プロのウェッジは、バンスを極力抑えた特注品です。これにより、様々なライからでも同じようなアプローチが可能になっています。特に硬いフェアウェイからのアプローチや、バンカーショットでの多様な打ち方に対応できるよう調整されています。「ウェッジは得意クラブ」と語る桑木プロですが、それはこうした細かな調整の賜物と言えるでしょう。
パターの長さとグリップの工夫
パターは33インチとツアープロの中では短めの設定です。これは、アドレス時の目の位置をボールの真上に持ってくるための工夫。また、グリップは細めのものを採用し、手首の使い方を抑制しています。「パッティングは感覚が大事」と語る桑木プロは、練習グリーンでの調整に多くの時間を費やしているそうです。
桑木プロのスイングとクラブの相性
桑木プロのスイングは力強さと美しさを兼ね備えています。そのスイングに合わせたクラブ選びの秘訣を見ていきましょう。
パワフルなスイングを支えるシャフト選び
桑木プロは女子プロの中でも飛距離のある選手として知られています。そのパワフルなスイングを活かすため、ドライバーとフェアウェイウッドには硬めのシャフトを採用。特にドライバーのシャフトは、男子プロも使用するディアマナ DFのSフレックスを使用しています。これにより、スイングスピードが上がっても安定したインパクトを実現しています。
フェードボールに適したヘッド形状
桑木プロの基本弾道はフェード(右に曲がるボール)です。そのため、ドライバーやフェアウェイウッドのヘッド形状は、フェースローテーションを抑えやすいものを選んでいます。特にドライバーは「B1 LS」の低スピンモデルを使用することで、フェードしても飛距離ロスを最小限に抑える工夫がされています。
一般ゴルファーが参考にできるポイント
桑木プロのクラブセッティングから、一般ゴルファーが学べることは多くあります。具体的なポイントを見ていきましょう。
桑木プロのクラブセッティングから学ぶこと
桑木プロのセッティングで特徴的なのは、フェアウェイウッドとユーティリティの本数を抑え、ウェッジを充実させている点です。これは、アプローチの重要性を示しています。一般ゴルファーも、200ヤード以上のクラブよりも、100ヤード以内のアプローチを充実させる方が、スコアアップには効果的かもしれません。
また、パターの長さを自分に合わせて調整している点も参考になります。市販のパターをそのまま使うのではなく、自分の身長や構えやすさに合わせて長さを調整することで、パッティングの安定感が増すでしょう。
自分のスイングに合ったクラブ選びのヒント
桑木プロは「クラブ選びで最も大切なのは、自分のスイングに合っているかどうか」と語っています。高価なクラブや最新モデルが必ずしも自分に合うとは限りません。試打の際は、飛距離だけでなく、方向性や打感、ミスヒット時の挙動なども確認することが大切です。
特にアイアンは、見た目の好みだけでなく、自分のスイングタイプに合ったものを選ぶべきです。スイングスピードが速い人は、桑木プロのように硬めのシャフトが合うかもしれませんが、多くのアマチュアゴルファーは柔らかめのシャフトの方が扱いやすいでしょう。
まとめ
桑木志帆プロの最新クラブセッティングは、彼女の力強くも繊細なプレースタイルを支える重要な要素となっています。ドライバーからパターまで、それぞれのクラブに明確な意図と工夫があり、それが安定したパフォーマンスにつながっています。一般ゴルファーも、自分のスイングや体格、プレースタイルに合わせたクラブ選びを心がけることで、より楽しくゴルフをプレーできるでしょう。クラブは道具であり、最終的に大切なのは使い手との相性です。桑木プロのこだわりを参考に、自分だけの最適なセッティングを見つけてみてはいかがでしょうか。
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